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研究概要

期待される成果

従来の金属材料学が「粒界のほとんどない」粗大多結晶材料を対象として構築されてきたことを考えると、本プロジェクトによりバルクナノメタルの基礎物性・特性を明らかにすることによって、金属材料科学の常識を覆した新たな学術領域が構築できる。本研究により得られる新規な知見は、冶金学・金属材料学の不連続的な飛躍・発展をもたらし、構造材料の革新を通じて極めて大きなインパクトと貢献を社会に与える。本提案によるバルクナノメタル新学術領域の確立は、実社会につながる工学分野の強化をもたらすだけでなく、周辺の基礎学問分野にも大きな影響を与え、多岐および長期にわたって我が国の学術水準の向上・強化に資するものである。

金属材料は、極めて幅広く大量に使われ、我々の社会を支える重要な材料である。バルクナノメタルは、合金化に頼らずに単純な化学組成で優れた性質を示すことから、その実用化が達成された暁には、社会に及ぼすインパクトは極めて大きなものとなり、環境・エネルギー問題や資源枯渇問題の解決に大きく寄与し、安全で持続可能な高度社会の実現に資することが期待される(図4)。

図4 バルクナノメタルのポテンシャルとインパクト
図4 バルクナノメタルのポテンシャルとインパクト

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